メゾン ローラン・ペリエ
ゼロ・ドサージュ仕立てという
シャンパン造り

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ローランペリエの
ゼロ·ドサージュ仕立て

メゾンがローラン · ペリエ ウルトラ ブリュット(登録商標)をリリースした1981年当時、まだAOCシャンパーニュには「ブリュット ナチュール」というカテゴリー表示規定が存在していませんでした。その定義を提案したローラン · ペリエは、ゼロ · ドサージュ仕立てのシャンパンの先駆者となりました。

ローラン・ペリエの
ゼロ・ドサージュ仕立ての
シャンパン造りとは
どのようなものですか?

ドサージュという技術が確立されたのは、19世紀。当時は、シャンパンは甘みが強く、主にスイーツと供されていました。そして1889年、ローラン · ペリエは「ドサージュなしの偉大なるワイン」をリリースし、当時の概念を塗り替えました。このシャンパンは、低ドサージュを好むイギリス市場を見据えていたのです。そして、ベルナール ドゥ ノナンクールのパイオニア精神が「ドサージュなしの偉大なるワイン」の進化形を導き出します。それこそが1981年にリリースされたローラン · ペリエ ウルトラ ブリュット®です。

 

「ゼロ · ドサージュ仕立てのシャンパンとは、
  すなわち現代的嗜好を映し洗練を極めた、
  飽くなき追求により生まれた成果である。
  精緻の粋まで磨き上げたアッサンブラージュを愛でる
  “ 素顔のシャンパン ”は、
  メゾン ローラン · ペリエが擁する
  醸造長の技の極みである。
  その秀作を新たに仕立て上げるには、
  幾代にもわたる醸造長の
  類い希なる努力、積み重ねが不可欠であった。」
  ベルナール ドゥ ノナンクール 

 

 

ローラン・ペリエの
ゼロ・ドサージュ仕立ての
シャンパンは、
どのように造られていますか?

シャンパン造りを支えるのは、シャンパーニュ地方の中でも卓越したテロワールを備えた土地で収穫され、厳しく選び抜かれたブドウです。最良のクリュで収穫されたシャルドネとピノ · ノワールの中でも、フレッシュさと成熟度の間にパーフェクトなバランスが備わったものだけをアッサンブラージュしています。ブドウは、収穫前に樹上で十分に成熟していなければなりません。その理由は、ドサージュによる調整が行われないため、自然が育てたブドウそのもののバランスが、完成していなければならないからです。その年のブドウの作柄が、完熟かつ穏やかな酸を備えていなければ、このシャンパンを仕立てることはできません。リザーヴワインを高い割合でアッサンブラージュし、磨き抜かれたバランス感を支えています。

ゼロ·ドサージュ仕立てによる
ローラン·ペリエのシャンパンはどれですか?

ブラン ド ブラン ブリュット ナチュール

メゾンの象徴的なブドウ品種である「シャルドネ」100%で仕立てられるシャンパン。コート · デ · ブラン産とモンターニュ · ド · ランス産でありながら、かつ最も優れた丘陵地帯で育まれたブドウが選び抜かれています。フレッシュでミネラル感のある味わいと柑橘を彷彿とさせるアロマを特長とした、美食にふさわしいシャンパンです。

Champagne Blanc de Blanc Brut Nature Laurent Perrier

ウルトラ ブリュット

ローラン · ペリエ ウルトラ ブリュットを支えるのは、考え抜かれた緻密なアッサンブラージュです。シャルドネ約55%、ピノ · ノワール約45%で仕立てられ、セラーで約6年の熟成を重ねています。磨き上げられたピュアさとフレッシュさがウルトラ ブリュットの特長です。

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シャンパーニュ地方における
ゼロ·ドサージュ仕立て

シャンパンをゼロ · ドサージュで仕立てることは、リキュールを加えないこと。それはブドウ品種の特徴と質を、素顔のままにさらし出すことであり、完成には高いハードルを超えなければならないシャンパンです。

AOCシャンパーニュには、
どのようなカテゴリーの
表示規定があるのですか?

ドサージュとは出荷前にわずかなリキュールを加える、シャンパン造りの最後の仕上げです。リキュールは、リザーヴワインにサトウキビ由来の甘ショ糖を加えたものが主流になっています。このドサージュによって、シャンパンのカテゴリーが決まります。

 

カテゴリーの表示規定には次のようなものがあります:

 

  • シャンパン「ブリュット ナチュール」、加糖ゼロ/なし、かつ残糖度3g/ℓ未満
  • シャンパン「エクストラ ブリュット」、残糖度0~6g/ℓ未満
  • シャンパン「ブリュット」、残糖度12g/ℓ未満
  • シャンパン「エクストラ ドライ」、残糖度12~17g/ℓ
  • シャンパン「セック」 、残糖度17~32g/ℓ
  • シャンパン「ドゥミ セック」、残糖度32~50g/ℓ
  • シャンパン「ドゥー」、残糖度50g/ℓより上

ゼロ・ドサージュ仕立ての
シャンパンは、
いつ生まれたのですか?

ローラン · ペリエは、1981年に「ローラン · ペリエ ウルトラ ブリュット®」をリリースし、ゼロ · ドサージュ仕立てのシャンパンをリードした先駆者です。ゼロ · ドサージュ仕立てのシャンパンは、別称「ゼロ ドサージュ シャンパン」や「加糖なしシャンパン」とも呼ばれています。

 

ローラン · ペリエの提案の元、その後の1985年と1996年には、シャンパンの新しいカテゴリーとして「エクストラ ブリュット」と「ブリュット ナチュール」が規定されています。

ゼロ・ドサージュ仕立て